「信用情報がブラック状態だが、どうしても今、お金が必要」「ブラックでも借りれるところはないか」—こうした悩みを持つ人は多いでしょう。
しかし、ブラック状態での借入を安易に求めると、違法な貸金業者や危険な手段に引っかかる可能性が非常に高いです。
この記事では、ブラックの意味、安全な借入方法、絶対に避けるべきNG行動、そして根本的な解決方法を、わかりやすく解説します。
ブラックでも借りれるところを探す前に知るべきこと
「ブラック」とは何か
信用情報の事故情報と「ブラックリスト」の誤解
「ブラック」とは、正式には信用情報に「事故情報」が登録されている状態を指します。
「ブラックリスト」という言葉の誤解:
実は、法律上「ブラックリスト」という公式な名簿は存在しません。信用情報機関に事故情報が登録されているだけです。
事故情報の例:
- 延滞(返済期限を超過して返済したこと)
- 債務整理(自己破産、個人再生、任意整理など)
- 強制解約(返済困難により、契約を強制終了されたこと)
- 代位弁済(保証会社が本人に代わって返済したこと)
ブラックだと借入が難しい理由
金融機関の審査で重視されるポイント(信用情報・返済能力)
金融機関がブラック申請者に不安を感じる理由:
- 信用情報の悪さ:「この人は過去に返済トラブルを起こした」
- 返済能力への疑問:「また同じことが起こるのではないか」
- 回収リスク:「貸したお金を回収できない可能性が高い」
つまり、ブラック状態では、金融機関の審査ほぼ全てに落ちるのです。
自分がブラックか確認する方法
信用情報の本人開示の手順と見方(「異動」など)
自分の信用情報を確認する方法:
ステップ1:信用情報機関に開示請求
以下の3機関のうち、いずれかに請求可能:
- CIC(株式会社シー・アイ・シー)
- JICC(日本信用情報機構)
- KSC(全銀協)
ステップ2:請求方法
- ウェブ:オンラインで申請(最も簡単)
- 郵送:申請書を送付
- 窓口:直接訪問
ステップ3:見方
開示報告書に「異動」と記載されていれば、ブラック状態。記載がなければ、ブラック状態ではありません。
費用:約1,000~1,100円
ブラックでも借りれるところはどこ?現実的な選択肢
家族・親族・友人から借りる場合
借用書・返済計画でトラブルを防ぐ
最も安全な選択肢は、家族や親族から借りることです。
重要なポイント:
- 借用書を作成:「誰が、誰から、いくら借りたか」を書面に残す
- 返済計画を明記:「月々いくら、いつまで」を約束する
- 利息の有無を決定:「利息を払うのか、払わないのか」を明確に
- 期日厳守:約束した日に返済する(信頼を守る)
トラブルを防ぐポイント:
「家族だから」と気を抜かず、きちんとした返済を続けることが、家族関係を守る秘訣です。
公的制度で借りる(最優先で検討)
生活福祉資金貸付制度の概要と対象者
生活福祉資金貸付制度とは:
社会福祉協議会が運営する、低所得者向けの公的融資制度。
制度の確認には、生活福祉資金貸付制度の公式案内や、社会福祉協議会の資金貸付ガイドも参考になります。
メリット:
- 金利がゼロまたは非常に低い(1.5%程度以下)
- 信用情報を確認されない(ブラックでも申請可能)
- 返済期間が長い(最大10年程度)
- 月々の返済額が少ない
対象者:
- 低所得世帯
- 障害者世帯
- 高齢者世帯
- 就職準備金が必要な人
申請の流れと必要書類のイメージ
申請先:
お住まいの地域の社会福祉協議会
必要書類:
- 身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 印鑑
- 給与明細(直近3ヶ月分)
- 通帳コピー
- 家計簿(月々の生活費)
審査期間:
通常2~3週間。状況によってはもっと早い。
どうしても生活が成り立たないときの支援
生活保護の考え方と相談先(自治体窓口)
生活保護とは:
生活に必要な最低限度の金銭を、政府が補助する制度。
よくある誤解:
「生活保護は恥ずかしい」「家族に知られる」—こうした懸念を持つ人が多いが、生活保護は法律で定められた権利です。
相談先:
お住まいの市区町村の福祉事務所(生活保護担当)
相談のポイント:
- 生活費が本当に足りていない
- 働くことが困難な理由
- 現在の資産状況
ブラックが「お金を借りたい」ときに絶対やってはいけないこと
短期間で複数社に申し込む(申し込みブラック)
申込履歴が与える影響と適切な申込間隔
ブラック状態で複数の金融機関に短期間で申し込むと、「申し込みブラック」になります。
申し込みブラックとは:
短期間での複数申し込みが信用情報に記録され、「この人は危険」と判断される状態。
影響:
- 全ての審査に落ちる可能性が高まる
- 信用情報への記録は3~6ヶ月残る
- その間、ローンやクレジットカード申し込みが難しくなる
収入・勤務先などの虚偽申告
発覚時のリスク(審査落ち・契約解除・法的問題)
虚偽申告は絶対にしてはいけません。
リスク:
- 審査落ち:虚偽が判明すれば、その時点で審査落ち
- 契約解除:借入後に虚偽が判明すれば、一括返済を求められる可能性
- 詐欺罪:悪質な場合は刑事告発される可能性
闇金から借りる
違法金利・取り立て被害・相談窓口
絶対に避けるべき最重要項目:闇金からの借入です。
闇金の特徴:
- 金融庁に登録されていない違法業者
- 金利が法定上限(年20%)をはるかに超える(トイチ=10日で10%など)
- 違法な取り立て方法(暴言、脅迫、職場への連絡など)
被害の典型:
- 10万円借りたら、10日で11万円の返済を要求される
- 返済できないと、利息だけが膨れ続ける
- 家族や職場に電話や訪問による取り立て
- 個人情報が流出し、他の闇金から勧誘される
相談窓口:
- 警察:#9110(全国)
- 厚労省 違法貸金業相談窓口
- 弁護士会の相談センター
不安がある場合は、闇金被害の注意点と対処や、金融サービスに関する相談窓口もあわせて確認してください。
銀行口座の売却・譲渡
犯罪に巻き込まれる仕組みと口座凍結リスク
銀行口座を売買することは犯罪です。
仕組み:
- 「口座を売ってくれたら、お金をあげる」という勧誘
- 口座の名義人は本人のまま、キャッシュカードと通帳だけを渡す
- その口座が、詐欺や犯罪の資金移動に使われる
- 本人が知らないうちに、犯罪者のお手伝いをしていることになる
リスク:
- 逮捕:口座詐欺罪に問われる可能性
- 口座凍結:銀行がその口座を凍結。その後、金銭の出入金ができなくなる
- 他の銀行での借入が困難に:口座犯罪者として登録される
クレジットカード現金化
規約違反による強制解約・信用悪化の可能性
クレジットカード現金化とは:
クレジットカードのショッピング機能で商品を買い、すぐにそれを売却してお金に換える行為。
リスク:
- 規約違反:カード会社の利用規約で禁止されている
- 強制解約:発覚すれば、カード会社がカードを強制解約
- 一括返済請求:残りのショッピング枠の全額返済を要求される可能性
- 信用情報悪化:既にブラック状態を、さらに悪化させる
闇バイトに応募する
典型的な勧誘パターンと法的リスク
SNSで「高給バイト」として募集される闇バイトに応募することは、犯罪に巻き込まれる危険です。
典型的な仕事内容:
- 特殊詐欺(オレオレ詐欺など)の受け子・出し子
- 違法な品物の運搬・販売
- 身分証明書などの個人情報の提供
リスク:
- 逮捕:知らずに犯罪に加担させられる
- 借金増加:バイト代が払われず、逆に借金を作る
- 個人情報流出:提供した個人情報が犯罪に悪用される
生活保護費を借金返済に充てる
認められない理由と正しい立て直し方
生活保護費の使途について:
生活保護費は「生活に必要な最低限度の金銭」として、食費・家賃・公共料金などに充てることが前提。借金返済に充てることは本来の目的を逸脱しています。
なぜ認められないのか:
- 生活保護費を借金返済に充てると、食費や家賃が足りなくなる
- 生活保護制度の目的(最低限度の生活保障)に反する
正しい立て直し方:
- 生活保護を受けながら、債務整理を検討
- 任意整理で利息をカット
- 個人再生で借金を30~50%に減額
- 生活保護費は生活費に充てる
借金返済が限界なら「借りる」より先に整理を検討する
返済が苦しいサイン(家計が回らない・滞納が近い等)
「ブラックでも借りたい」という気持ちは、実は「返済が苦しい」というサインです。
危険信号のチェック:
- □ 月々の返済が生活費を圧迫している
- □ 新たな借金で既存の借金を返済している
- □ 返済期日が近づくと不安になる
- □ 督促電話が来ている
- □ 既に2ヶ月以上延滞している
これらに該当すれば、「借りる」のではなく「整理する」ステップに進むべきです。
債務整理の選択肢
任意整理の特徴(利息カット・分割返済)
任意整理とは:
弁護士が貸金業者と交渉し、利息をカットする手続き。
メリット:
- 利息がカットされ、月々の返済が減る
- 3~5年で完済する計画が立つ
- 財産は失わない
- 家や車を守ることが可能
個人再生の特徴(大幅減額・住宅を守る可能性)
個人再生とは:
借金を30~50%に減額する手続き。
メリット:
- 借金が大幅に減額される
- 「住宅ローン特則」で家を守ることが可能
- 安定した収入があれば可能
自己破産の特徴(免責・財産や制限の注意点)
自己破産とは:
借金をゼロにする手続き。
メリット:
- 借金が完全にゼロになる
- 新しい生活をスタートできる
デメリット:
- 持ち家などの資産が処分される可能性
- 信用情報に記録され、5~10年ローンが組めない
専門家に相談するメリット
取り立ての止め方と手続きの見通しが立つ
弁護士に相談することで、以下が実現:
- 貸金業者からの督促が法的に停止される
- 最適な債務整理手続きが提案される
- 手続き期間と費用の見通しが立つ
- 今後の生活設計がクリアになる
家計改善と再発防止まで一緒に考えられる
- なぜ借金ができたのかの原因分析
- 月々の家計管理方法
- 今後の借入習慣の見直し
よくある質問(ブラックでも借りれるところに関するFAQ)
ブラックだとカードローン・キャッシングは利用できない?
回答:ほぼ利用できません。大手銀行や消費者金融は、信用情報を確認するため、ブラック申請者は審査に落ちます。
ブラックでも即日でお金を用意する方法はある?
回答:即日ローンは難しいが、以下の方法が可能:
- 家族・親族からの借入
- 勤務先からの給与前払い制度
- 生活福祉資金貸付制度(申請から融資まで1~2週間)
スーパーブラックでも借りれるところはある?
回答:「スーパーブラック」(複数回の債務整理経験など)でも、安全に借りる方法は:
- 家族・親族からの借入
- 公的融資制度
- 生活保護
闇金や違法な手段は絶対に避けるべき。
街金(中小消費者金融)は最後の砦なの?
回答:街金の中には、正規登録の業者も存在。ただし、以下に注意:
- 金利が高い傾向(20%程度)
- 返済が苦しくなる可能性が高い
- 闇金に紛れた違法業者も存在
街金に申し込む前に、弁護士に相談して、債務整理の検討を強く勧めます。
配偶者がブラックでも、本人名義で借りられる?
回答:理論的には可能ですが、注意点あり:
- 本人の信用情報がきれいであれば、審査に通る可能性
- ただし、配偶者が家計を管理している場合、返済が滞る可能性
- 夫婦関係の信頼が必要
まとめ|ブラックでも借りれるところを探すなら「安全な制度」と「根本解決」を優先
公的支援→身内→専門家相談の順で検討する
ブラック状態でお金が必要な場合の優先順位:
優先順位1:公的支援制度
生活福祉資金貸付制度、生活保護など、安全な制度を最優先に検討。
優先順位2:家族・親族からの借入
利息なしで、信頼に基づいた借入。借用書を作成し、約束を守ることが重要。
優先順位3:専門家への相談
返済が本当に苦しい場合は、弁護士に債務整理を相談。
違法・危険行為を避け、生活再建のルートを選ぶ
「ブラックでも借りられる」という甘い話は、ほぼ全て危険です。
絶対に避けるべき:
- 闇金
- 口座売買
- 闇バイト
- クレジットカード現金化
最後に重要なメッセージ:
ブラック状態であっても、人生は終わりではありません。安全な公的支援制度や、信頼できる家族・親族の力を借りることで、生活を立て直すことは十分可能です。そして、返済が本当に苦しければ、債務整理という法的な手段もあります。
「ブラックでも借りられるところ」を探すのではなく、「安全に生活を再建する方法」を優先に考えてください。

